ハリルジャパン 東アジア杯の北朝鮮に鹿実と国見を見た！

日本代表国内組、反日都市・武漢で北朝鮮に完敗

2015年8月2日、中国の武漢で行われた東アジアカップで日本が北朝鮮に１－２で敗退しました。北朝鮮のＦＩＦＡランキングはご存じのとおり、１２９位で完全に格下の相手です。しかし、相変わらず、日本代表に対する報道は差しさわりのないものが多いような気がします。

試合を見ての感想は、やはり北朝鮮は真剣さ・必死さが違うということです。これは、サッカーの専門家ではなくても、ひとつのことに一生懸命取り組んだ人間ならわかると思います。
今回の日本代表は、国内組の招集で、初選出の選手も多く存在していました。だからこそ、ハリルホジッチ監督は、野心を見せてくれと選手を送り出したのですが・・・結果として、その要求を体現したのは北朝鮮代表だったように思います。そもそも、日本の選手にはハングリー精神が足りないのだろうし、国内組の選手たちには、レギュラー奪取という野心も足りなかったように感じました。

ドーハの悲劇メンバーの気概がほしい

Ｊリーグが誕生して２０年以上が経過して、現在のサッカー選手の技術レベルが上がっているのに異論はないでしょう。しかし、日本のサッカーを変えてやろうという気概を最近感じることはありません。今回試合した北朝鮮の選手の中には足がつるくらいまで動いていた選手もいました。オフトジャパンの最後の試合では、日本の選手はクタクタになるまで動いていました。勝矢選手が最後のコーナーキックの前に動けないくらい疲労していたのは有名な話です。
しかし、今回の北朝鮮戦で敗退した後には、９０分プレスし続けるのは無理があるだとか、緩やかな時間帯も必要だとか、負けているのに、そんなこともちらほら聞かれて、非常にショックでした。自分が古い気質の人間で、根性論を好んでいることを差し引いても、少し違和感があり、時代が変わったんだなぁと考えた次第です。

国見や鹿実のフィジカルサッカーが必要では？

ひと昔前の高校サッカーで一世を風靡したと言えるのが、国見や鹿実のフィジカルを全面に押し出した（と言われている）サッカーです。最近は、こういうチーム戦略で大会に出てくるチームは少なくなっています。
2005～2006年に開催された第84回全国高等学校サッカー選手権の決勝戦で滋賀県代表の野洲高校が鹿児島県代表の鹿児島実を破ったのが象徴的で、ここらからフィジカルを重視したチームが鳴りをひそめた感があります。このころの野洲の中心選手が現・ドイツ・フランクフルトに在籍する乾貴士選手です。セクシーサッカー、ビューティフルサッカーとよばれた野洲高校のサッカーは、大きな影響力があったものと思います。
もちろん、現在のプロや日本代表と単純な比較対象にはなりませんが、こういうフィジカルよりセクシーさをもとめる傾向が、ハリル監督がいう日本サッカーの危機の一因ではないか、そう思えてなりません。だから、国見ＯＢの大久保嘉人みたいな選手が必要だと思うんですがねぇ・・・。