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松山東と二松学舎の不思議な縁

公開日: : 最終更新日:2015/04/02 野球

今回の選抜で、

ある意味最も注目されたのが

松山東高校かもしれません。

偏差値の高い進学校で

21世紀枠ということ、

また、82年ぶりの出場

ということもあって

話題になりました。

 

21世紀枠となると

気になるのが野球の実力。

当然、特別枠といっても

高野連は、

甲子園出場校の実力から遠い学校を

選ばないでしょう。

確認してみると、秋の愛媛県大会で

決勝で今治西に敗れ、

四国大会では1回戦で鳴門に敗れています。

これを見ると、

甲子園出場に関して遜色はないが、

甲子園で勝てるかというと疑問

というところだと思います。

 

一方の二松学舎。

実力勝負の世界とはいえ、

この学校ほど、甲子園に見放された

学校はないと思います。

夏の甲子園の東東京予選で

通算10回も準優勝という悲劇。

特に、2002年~2004年までは

3年連続で敗退。

監督さんもずいぶん悩んだんじゃ

ないでしょうか。

そして、11回目の正直で

2014年の夏は甲子園出場を果たし、

今回の春も出場というわけです。

 

この二校の対決が決まった時、

気になったので確認すると、

やっぱりそうでした。

夏目漱石つながりです。

二松学舎の前身の学校で学んだ漱石が

英語教師として赴任したのが

松山東の前身の学校というわけ。

 

自分は、意味も分からず

漱石を読んだ経験がありますが、

作品の内容はともかくとして、

国文学的知識はまだ健在でした。

それに、

祖父は二松学舎と縁があったので、

話題になる前から、

この2校のつながりは認識していました。

(後半へ続く)

 

 

今日の試合、

結果はご承知のとおり、

見事、松山東の勝利。

内容としては、

高校野球らしいゲームというか

点数の割には

しまったゲームという感じ。

両チームとも、

少ないチャンスに得点したから、

そう感じるのかもしれません。

それと、両方のエースが

投打にわたって活躍したんで、

盛り上がった感じがします。

 

印象に残ったのは、

7回の勝ち越しタイムリーと

8回のピンチを抑えた場面でした。

7回のタイムリーは

1死、一塁二塁から

送りバントもあるとみせかけて

揺さぶって粘って

最後はフルカウントから

空振りしそうな変化球を

うまくすくいあげてレフト前。

思わず、うまいと叫んでしまった。

この日、

二松学舎の大江投手は、

10個以上三振を取っていたと思う。

その決め球を打ったんですよ。

今回も空振りかなと思ったんですが

よく打ったと思います。

 

一方、8回のピンチ、

松山東の亀岡投手が

キャッチャーのサインに首を振って

最後に放ったのは、

インコースのストレート。

相手は、手が出ず見逃し三振。

この一球は、松山東が勝つかも

と思わせるものでした。

試合後のインタビューを聞くと

亀岡投手の今日の試合のテーマが

インコースだったそうです。

自分で80点のピッチングと

答えていましたが、私もそう思います。

 

でも、正直言って、失礼ながら、

松山東が勝てるとは思わなかった。

どこまで、勝ち進めるかわかりませんが、

今後も試合を見ていきたいですね。

(おわり)

 

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