怒り新党 新3大文豪の恥ずかしいものは川端康成の失恋レター

川端康成の振られた相手は14歳の伊藤初代

2015年12月2日の怒り新党では、新･3大○○は、文豪の後世にうっかり残してしまった恥ずかしいものという企画でした。谷崎潤一郎の恥ずかしい恋文に続いて、川端康成の「初恋相手にフラれた失恋レター」が紹介されていました。もう一つは、太宰治が芥川の名前を書きなぐった地学ノートでした。

日本人初のノーベル文学賞を受賞した川端康成は、男女の恋愛を多く描いており、作中でも多くの失恋を描いています。

実際に川端康成が振られた手紙とは、2014年に遺品整理の際に川端の自宅で発見された手紙（１０数通）の１つで、相手は、東京のカフェ店員だった「伊藤初代」です。
出会ったとき、川端康成は２１歳、伊藤初代は１４歳でした。働いていたカフェを辞め、初代は岐阜に引っ越すこととなり、遠距離恋愛で文通を開始したのです。
問題の手紙は、そんなある日、初代から送られてきた手紙でした。

おなつかしき康成様
お手紙ありがとうございました。
私はあなた様と、かたくお約束を致しましたが、
私にはある非常が有るのです。

⇒川端康成の小説「非常」の内容とそっくり！
「非常」では、ある非常のために、
振られる姿が描かれていました。
つまり、小説「非常」は、
川端康成が実際に振られた時の手紙を
使っていたということです。

川端作品には、他にも振られる姿が描かれていて、非常の１年前に発表された「南方の火」では、「私はあなた様のお手紙を拝見いたしましてから、あなた様を信じることができません」と書かれています。
これも、初代からもらった手紙そのままだったのです。